犬とベッドで一緒に寝るのはあり?

可愛いペットは家族の一員。

でも、犬と人間のベッドで一緒に寝るのはありなのでしょうか?

犬

犬と一緒に寝るのがよくないわけ

結論から言うと、犬と一緒にベッドで寝るのはあまり良いことではありません。

衛生上の問題、犬の安全、しつけと様々な問題があります。

犬の安全のために

猫と違い、犬は体が固い動物です。

落下した時には猫のようにくるりと体を翻すこともできないので、事故をより起こしやすいと言えます。

特に足の短いミニチュアダックスのような犬種ですと、高いベッドから転落すると足腰をすぐ痛める可能性があります。

そして、小型で骨格の細い犬種だと飼い主が寝返りを打つのに巻き込まれて大怪我をする恐れもあります。
寝相の悪い飼い主さんでは特に危険。

チワワなどは小さくて可愛いとは言っても、やはりベッドの上にあげるのはあまりよろしくはないです。

逆に大型犬だと、ゴールデンレトルバーでも成犬は30kg以上も体重がありますので飼い主の上にのしかかられたりすることで飼い主が怪我をする危険性があります。

セントバーナードの様な超大型犬だと子犬の時点ですでに中型犬の大人以上に大きなサイズですので、ふざけて寝ている飼い主の上に飛び乗ったつもりでも大けがにつながりかねません。
場合によっては飼い主と犬、両方が怪我をする危険性も大きいです。

衛生上の問題

もちろん、動物の毛が抜けて掃除が大変になると言うのも第一の理由があります。

犬の場合、それに加えてよだれの問題があります。

特にニューファウンドランドやセントバーナードのような超大型犬の中にはよだれがすごい犬種も珍しくありません。

シーツにべったりと汚れがつくのは汚いですので、人間のベッドには入れない方が良いです。

ベッド自体を痛める

悪戯盛りの犬だと、ベッドの足などをかじってしまいます。

スチールパイプのベッドならあまり影響はないですが、レザーベッドはウレタン入りのヘッドボードを噛みちぎられたりしたら廃棄処分にしないとならなくなり、もったいないです。

レザーベッドのデメリット

レザーベッドだと大型犬の爪がかするとキズが目立ちやすいですし。

分離不安にならないために

犬の場合、あまりにも飼い主とベタベタしすぎると「分離不安」といい、離れることを恐れストレスになってしまうことがあります。

分離不安に囚われてしまった犬は少しの間離れることすら耐えられなくなり、心細いあまりお留守番中もずっと吠え続けたりしてご近所迷惑になることもあります。

そうならないためには、犬と人間が程よい距離をあえて保つことも必要になってきます。

寝るときはけじめとして、ベッドの上では寝かせずケージの中か、人間のベッド下に犬用ベッドで寝てもらう方が良いです。

最初は寂しがっても、慣れれば「そういうものだ」と納得して大人しく寝るようになります。

すでに分離不安になってしまっているワンちゃんの場合、しつけ教室でドッグトレーナーとも相談して修正していきましょう。

起きている時にいっぱい愛情を注いであげればいいのです。

しつけが入る犬ならではのメリット

犬の場合、しっかりと躾ければある程度言いつけを守ることができます。

これが他のペット用動物との大きな差です。

爬虫類や鳥は全くしつけはできませんし、猫も少々はしつけが入るとは言え、気まぐれな生き物ですから言うことを聞かないですからね。

犬なら根気強く躾ければなんとかなる可能性が高いです。

ベッドに手をかけて上がろうとしたら叱る、登らなければ褒める、決まった犬用の寝床で寝る、と言う基本を子犬の頃から根気強くしつけていきましょう。

特に大型犬は3ヶ月もすれば中型犬の成犬以上の大きなサイズになりますので、早め早めにしつけておきましょう。
お家に迎える前からトレーナーさんやブリーダーさんとよく話し合うことが大事です。


わんちゃんをよき家族として育てる本 正しい飼い方・しつけ方

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