コロナウイルス対策のためのベッド消毒

コロナウイルス流行に伴い、対策として家具を消毒することも多いと思います。

ベッドも消毒したほうがいいのでしょうか？
どのような消毒薬を使えばいいのでしょうか。

基本はエタノール消毒！

コロナウイルスは「エンペローブウイルス」といい、膜で覆われた構造をしています。
この膜は石鹸やアルコールに弱く、消毒用エタノールや石けんでの手洗いでウイルスを叩くことが可能です。

ですから、ベッドの柵やマットレスも消毒用エタノールで消毒できればベストです。

病院で使うスチールフレームのベッドでしたら、衛生が何より大事なのでアルコールでガシガシとフレームやマットレスを拭いています。

ただし、ノロウイルスはエンペローブウイルスではないのでアルコールは効かず、次亜塩素酸系の消毒薬を使います。

アルコール消毒液もいろいろありますが、家具の消毒は「無水エタノール」を薄めて使います。

これはカビが生えた時の対策にもなりますので、家具のお手入れ用として備蓄しておきましょう。

しかし、消毒で心配なのは「家具が痛まないか」ということです。

特に木製の家具だと、アルコール消毒薬で色落ちしてしまうことがあるのも確かです。
家具だけでなく、革製品や床もアルコールで色落ちすることがあります。

なので、大丈夫かどうかまず端っこの目立たないところに少量消毒薬を塗って試してみましょう。

おうちに感染者が出た訳でもない時は、せっかく高いお金を出して買った家具がもったいないのも事実ですね。

ですから、そういう時はとにかく乾拭きやモップでホコリだけでもこまめに取り去り、部屋の換気をよくしましょう。
ホコリが溜まっていると、その中に菌やアレルゲンなどが溜まっていく可能性もあります。
換気はコロナウイルス対策の基本の一つです。

とにかく普通の掃除が大事です。

おうちに感染者が出てしまった時は「ベッドが色ハゲする」とか悠長なことは言っていられません。

感染の広がりを止めるのが何より最重要です。

状況によっては保健所が来てアルコール消毒薬を散布するかもしれませんが、それで少々家具が色落ちしても感染を広げるよりマシと考えるしかありません。

ベッドも含む家具は、主治医や保健所の指導に従った消毒をしましょう。