腰痛もきついですが、膝の痛みがきついという方も多いものです。
若いうちだと事故やスポーツで痛めたという方、元から障害のある方もいらっしゃいます。
歳をとると加齢や転倒事故の後遺症により膝の関節を悪くする方も少なくありません。
膝が痛い方はどのようなことに気をつけてベッドを選べば良いのでしょうか?
目次
低すぎるベッドは良くない!
膝が痛いと、起き上がる時にどうしても負担が増してしまいます。
この時、低いところから起き上がる方がより負担が大きいのです。
なぜなら、体を起こし切るまで自分の体重をかけた腰を持ち上げる距離が長くなりますから、腰や膝にも必然負担がかかってきます。
体重の重い人ですと、さらに体を足で持ち上げるのに力が必要ですので、膝への負担は大きくなります。
この意味で、フロアベッドや床置きタイプのすのこベッド、フロアタイプのソファベッドは膝通の方にはあまりお勧めできません。
特に床置きのすのこベッドは限りなく布団に近い低さなので膝が痛い時に起き上がるのも、畳んで持ち上げるのも結構厳しいです。
セミダブルサイズになると床置きすのこベッドの本体重量も6kg前後と重くなりますしね。
元から脚の入れ替え可能なタイプのローベッドを持っているとき、調整や脚の入れ替えを手伝ってもらえるご家族がいるのでしたらローベッドの脚は高めのものに変えておいてもらいましょう。
ローベッドだと基本の足は20cmですが、短い方の5cmよりは起き上がる時の膝の負担を少しは減らせます。
安定性の良いベッドを選ぼう
腰が悪い方もそうですが、フラフラして安定性のよくないベッドも向いていません。
起き上がる時にも安定性が悪いと足腰に響きますので、キャスター付きではない据え置きタイプのベッドの方が良いです。
梯子を登るタイプはキツい!
低いところから起き上がるのも膝への負担の意味で厳しいですが、高いところに梯子で登るのも、膝を痛めていると響きます。
痛みがきついとき、無理をして梯子を登ろうとして踏み外したら余計痛めた場所を悪化させてしまったり、最悪もっと大きな怪我をする危険があります。
ですからハイタイプのロフトベッドや2段ベッドは膝を痛めている方にはよくないですね。
兄弟で2段ベッドを使っている場合、片方が膝を痛めた時、完治するのが厳しい見込みの時は上下を変わってもらいましょう。
学校の寮や会社の仮眠室で2段ベッドを使わなければならない時も、膝がちゃんと治るまでは下段にしてもらった方がいいです。
高さがあるベッドが膝に優しい?
上記のことを考えると、程よく高さのあるベッドの方が、膝に負担を可能な限り減らして起き上がれることになります。
理想をいえば、腰掛けた時にちょうど脚の裏がつくくらいの高さがよいです。
なかなかぴったりとはいきませんが、標準的な高さのシンプルなシングルベッドくらいあればいいでしょう。
しかし、以下のような高さ調節機能があれば尚良いです。
高さ調節できるベッドを!
ベッドの中には、高さを調節できるタイプがあります。
特にすのこベッドに多くあります。
調節の段階は製品によって様々ですが、3〜6段階くらいの間で調節できるものが多いです。
これでしたら、自分の身長にあわせて調整できます。
足腰の痛みがひどいと自分で調節するのも大変なこともあるかもしれませんので、ご家族がいる方は、高さを変える作業をやってもらいましょう。
一人暮らしの方が新規で購入する際には組み立てサービスのあるものを選んで、組み立ての時に自分の身長や座高にあう高さに調節してもらえると尚良いです。
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電動ベッドでよりラクに
老化による膝の痛みが進んでいる方や、完治する見込み自体が厳しい膝の状態である方もいらっしゃるでしょう。
重い膝や腰の痛みと長期間付き合う必要があるのでしたら、電動ベッドも選択肢に入れると良いでしょう。
電動ベッドは基本、介護が必要なシニア用として販売されています。
でも若くても長期療養の見込みになる時、怪我の後遺症が一生治らない可能性が高いならもちろん電動ベッドを使って構わないのです。
起き上がるのもつらくなった時も、電動ベッドなら背中から起こすことがリモコン一つでできますので、ずいぶん楽になります。
普通のベッドよりお値段もだいぶ高めになるので、起こせる角度やリモコンの操作性など、機能面は良くチェックしましょう。
古い電動ベッドですと、柵の位置や構造がはまり込み事故を起こしやすいものもあります。
中古ですとまだ柵の位置があまり良くない製品も多いので、古いものは買わずになるべく最新の安全対策がきちんと施された製品の方が良いです。
新しいものの方がリモコンの操作性も良いですからね。
結局どんなベッドがおすすめ?
ひざを痛めている人におすすめのベッドは
- 高さが標準
という一点がまず最優先ということになりますね。
高さ調節ができるベッドならなお良いです。
この点でおすすすめなのは電動ベッドや、高さ調節可能なラインナップが多いすのこベッドと言えます。