通気性の良さとリーズナブルさが魅力のパイプベッド。
カビの生えにくさでも知られますが、本当にカビの心配はないのでしょうか?
金属にカビは生えない?
パイプベッドは主にスチールでできていますが、木と比べればカビの可能性は格段に少ないのは確かです。
厳密に言うと金属にカビが生えないとは言い切れず、アルミニウムへのカビが生えたことに関する論文はあります。
しかし、家具に関してはほとんど無視して良いレベルのちいさな話です。
スチールにカビが生えるくらいの状態なら、お部屋の壁紙や木製の家具がとっくにカビだらけでどうしようも無くなっていますからね。
スチール本体のカビそのものは普通に換気と掃除をしていれば防げるレベルの話です。
カビは生えなくてもサビは出る
スチールにはカビは生えにくいですが、湿気の強い環境でさらされていたり、水分や塩分に触れ続けているとサビが生えやすくなります。
ベッドフレームにサビが出ると、布団に触れた時に汚れがついてしまいます。
パイプベッドを置くときは結露に触れたりしないような場所にしましょう。
水滴がついた場合は速やかに拭き取り、濡れたままにはしないようにしましょう。
ホコリにはカビが生える!
しかし、スチールパイプそのものよりもむしろその上に載っているものにカビが生えると言う危険性はあります。
掃除をせずにホコリを積もらせていると、そのホコリに入ったゴミを栄養分にしてカビが生えたりダニの繁殖する環境になる危険性はあります。
ですから、パイプの継ぎ目など埃のたまりやすいところはしっかりと掃除をしましょう。
モップで叩いたり、細かいところは使わなくなった歯ブラシなどで埃を取りましょう。
ベッド下にもホコリが溜まりやすいので、こまめに掃除機を入れましょう。
パイプベッドは高さが十分にあることが多いので、忙しい時はロボット掃除機を走らせてもいいです。
一部木製パーツのパイプベッドに注意
スチールフレームのベッドの中には、ヘッドボードやすのこなどの一部だけに木製パーツが使われているものがあります。
木製部分がヘッドボードだけでしたらあまり心配はないのですが、すのこベッドですのこ部分が木製になっている場合は注意が必要です。
すのこ部分の木材がマットレスや布団から降りてくる湿気にさらされることで、カビる危険性はあります。
このようなタイプのベッドの場合、敷き布団は敷きっぱなしにしないで、畳んで風を通すようにしましょう。
汗かきの人、蒸し暑い季節にはやはり除湿シートを使った方が無難です。
マットレスの下やシーツとの間に敷いて、湿気を取り除いておきましょう。
布団のカビまでは防げない!
通気性の良いパイプベッドではありますが、それに乗せて使う布団やマットレスのカビまでを完全に防げるわけではありません。
収納ベッドやフロアベッドよりもベッド下によく風は通りますが、布団の中に湿気は溜まっていきます。
朝起きた時に掛け布団も敷き布団もそのまま、何日も干さないままで湿気が強い時期に差し掛かると、ベッドフレームより前に布団の方がカビてしまう危険もあります。
マットレス使用時も同様です。
ひっくり返さないままで使い続けるとカビる危険性はあります。
パイプベッドだからと言って油断せず、通気や布団干しはきちんとする様にしましょう。
まとめ
パイプベッドの金属部分は木製ベッドに比べると、カビの生える可能性はほとんど無視していいレベルの低さと言えます。
しかし湿気が高いままにしておいたり、埃が溜まったりすると布団がカビたりする危険が高いです。
埃が多いとダニの心配もあります。
パイプベッド本体も、スチール部分が錆びたり一部木製のパーツにカビが生える危険性は十分あります。
油断しないでお部屋の換気や除湿、床やベッド本体のお掃除はこまめに行いましょう。