赤ちゃんがベビーベッドを卒業して、大人と一緒に添い寝できるのはいつくらいからになるのでしょうか。
事故防止、安全性も考慮した上でベビーベット卒業の時期を決めましょう。
大人用のベッドはなぜ危ないか
今月、消費者庁は乳幼児のベッド転落事故について各メディアを通じて注意を呼びかけました。
0〜1歳の乳幼児が大人のベッドから転落したり、壁との隙間に挟まって亡くなってしまう不幸な事故が相次いでいることを受けたものです。
赤ちゃんは頭が大きくて重く、バランスを崩して転がり落ちやすいものです。
まだ体を支える力も十分にありませんから、落ちた時に受け身を取ることもできず頭から落ちてしまうのです。
大人用のベッドですと赤ちゃんの身長と比べたら高いもの。
頭から落ちた時の衝撃もそのぶん大きくなります。
その上赤ちゃんの頭蓋骨はまだ十分に育っておらず、頭部を守るだけの強度が不足しています。
転落した時の脳へのダメージは大人よりも大きくなってしまうのです。
大人用のベッドの柵じゃだめ?
ベビーベッドの柵と違い、大人用のベッドは隙間が大きめ。
赤ちゃんの頭が入って挟まってしまうような隙間の大きさのものが多いです。
ですから、頭がはまってそのまま抜けなくなってしまったり引っ掛けたりする可能性が大きいです。
赤ちゃんのうちは狭目の柵でないと危ないです。
ベビーベッドならば、赤ちゃんの頭が抜けないくらいの幅の柵につくってあります。
ベビーベットは何歳まで?
上記の消費者庁の注意喚起では、「2歳まではベビーベッドに」と呼びかけられています。
これは消費者庁に医療機関から寄せられた報告が、2歳以上になると転落事故の件数が大幅に減っているからです。
2歳ですとある程度自分の体も支えられるようになってきます。
片言ながら会話もできるようになってきて、大人の指示もある程度入るようになってきます。
個人差は大きいですが、早い子ですと「だめ」「危ないよ」と言われていうことを聞けるようになります。
個人の体格差はありますが、やはりベビーベッド卒業は2歳というのを一応の目安にする方が良いでしょう。
とはいえ、体格の成長が早い子もいます。
身長が普通の二歳児と比べても大きく活発な子もいます。
成長が早いお子様で、自力で柵を超えてしまいそうになるのでしたら2歳前でもベビーベッド卒業を前倒しにしたほうがいいです。
添い寝用のベッドではだめ?
2歳になっても、やはり小さい子は頭が大きくて転びやすいもの。
4歳前後になるとだいぶ転びにくくなってきますが、転落しないに越したことはないです。
添い寝の時はなるべくご両親で挟んで寝るのが安全上良いでしょう。
低いフロアベッドを使うにしても、柵がつけられない構造のベッドも多いですからね。
ベッドを並べて使うなら、ただシングルベッドを並べるよりも、隙間をなるべくしっかり金具などでくっつけられる連結ベッドがベターです。
その方が、ベッドの隙間にはまり込む事故を多少防げます。
まとめ
ベビーベッドの卒業は2歳ごろが目安です。
頭が大きく転びやすい2歳未満くらいの間は、柵が普通のベッドよりも細かいベビーベッドの方がいいです。
体格の育ち具合によって、ベビーベッドから自力で脱出できてしまうようであれば早めに卒業ということもあります。