小さなお子様にとって、ベッドはつい飛び跳ねたくなるもの。
マットレスの弾力感がトランポリンのように思えてワクワクしてしまうのでしょうね。
しかし、ベッドで飛び跳ねるのは良いことではありません。
お子様が飛び跳ねたがる時、どうしたらいいのでしょうか。
目次
ベッドで飛び跳ねる危険性はこんなに!
本来遊び道具ではないベッドで、飛び跳ねるというのは様々な危険性があります。
事故だけでなく、ご近所への迷惑をかける可能性も高まります。
転落事故の危険
ベッドの上で跳ねていて、勢い余って外に飛び出して転落してしまう危険性があります。
部屋の外にまで飛び出す事故は滅多はないとはいえ、たまに実際に「窓の外にまで飛び出した」という重大事故に繋がった案件もあります。
ベッドの下に転がり落ちるだけでも、他の家具に体を強くぶつけて怪我をする可能性は十分あります。
頭をぶつければ命にもかかわりかねません。
騒音や振動の苦情がきちゃう!
特にアパートやマンションにお住まいの場合、子供が飛び跳ねると振動や騒音で苦情が来る元です。
ただでさえ小さいお子様はイヤイヤ期でギャン泣きしたり足をばたつかせたりと言った騒音を止めるのが一苦労です。
この上ベッドの上で飛び跳ねるとなると、振動や音もさらに大きいですから、下の階の人だけでなく両隣の人にも響きかねません。
年齢が上がると体重も増加しますから、飛び跳ねの衝撃もさらに大きくなります。
イヤイヤ期ピークの2〜3歳にはすでに体重は10kgを超えていますのでジャンプの振動はドシンドシンとひどいことになります。
泣き声くらいならは我慢してくれていたご近所さんでさえ、大きな振動では激怒させてしまうこともあります。
歩く音だけならまだしも、飛び跳ねの振動ともなるとジョイントマットやゴムマットのような防音グッズでも防ぎきれません。
ベッド自体の破損
ベッドのスプリングはトランポリンと違い激しい動きには対応していません。
基本的には寝返り程度を想定してあるものなので、頻繁に飛び跳ねては破損の元です。
また、ジャンプの勢いが大きすぎたり体重の重い子ですと、エネルギーが大きくなるぶんベッド本体に加わるダメージも大きくなりますので、最悪天板やフレームの破損にも繋がりかねません。
自宅のベッドだけが壊れるなら親の財布が痛いだけですみますが、もし飛び跳ねが癖になってしまいよそのお宅でやらかした場合は大変です。
人様のお家で、高級なベッドやソファの上で飛び跳ねて壊してしまったら、高額な弁償にも繋がりかねません。
壊れなくても、「何てしつけの悪い子なんだろう」と思われて出禁や絶縁にされてしまうトラブルもあり得ます。
ですから、自宅であってもベッドで飛び跳ねる癖はやめさせた方が良いのです。
子供のベッド飛び跳ねはどうやったらやめられる?
とはいえ、子供がテンションが上がってしまうとなかなかいうことを聞いてくれなかったり、いつもダメ!って言っているのにちょっと目を離した隙に飛び跳ねていた!という頃もあります。
どのように、飛び跳ねに対策すればいいのでしょうか。
とにかく注意し続ける!
子供は一回でいうことを聞かないからこそ、断固たる態度で「ベッドの上でジャンプはダメ!」と叱るしかありません。
目を盗んでやってしまった時も見つけ次第ピシっと叱って、「ベッドは飛び跳ねるものではない」ということを徹底しましょう。
こういう時に親のどちらか、あるいは同居の祖父母で1人甘い人がいると徹底できません。
身内でも話し合って、「ベッドでの飛び跳ね禁止」という方針を統一しましょう。
飛び跳ねられないベッドにする
とは言っても、言うことをすぐに聞かないお子様もいますし、イヤイヤ期絶頂の頃だと叱られるとますます大声を張り上げて絶叫する子も多いです。
集合住宅だとギャン泣きの声も苦情が来てしまうと心配になります。
何度言ってもなかなかいうことを聞かないのであれば、いっそベッドを飛び跳ねられないものにするのも一つの手です。
それは敷き布団対応のベッド。
畳ベッドやすのこベッド、ローベッドには敷き布団対応のベッドが多くあります。
敷き布団の中にはマットレスと違ってコイルが入っていませんので弾力がとても少なく、飛び跳ねる面白さというのはありませんので、つまらなくて飛び跳ねなくなります。
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「高いところからのジャンプを面白がる」傾向の強いお子様であれば、飛び降りる楽しみのないローベッドにするのも飛び跳ね対策になります。
飛び跳ねていい場所を作ってあげよう!
とはいえ、お子様もあれもこれもだめ、ばかりでは嫌になってしまいます。
特にマンション住まいの未就学児ですと、公園も親の付き添いなしではこのご時世なかなか行けませんし、走り回ったり飛び跳ねたりしたいのに思うようにできず、ストレスが溜まってしまうかもしれません。
不満がたまれば癇癪を起こしやすくなり、余計騒がしくしてしまいます。
ですから、飛び跳ねるのが好きなお子様には「好きなだけ飛び跳ねていい場所」というのを用意してあげましょう。
集合住宅でも一階住まいで庭があるなら、トランポリンを庭に置いて遊ばせましょう。
一戸建てでも、庭でトランポリン遊びはできます。
マンションの2階以上だと、なかなか自宅にトランポリンを置くのも難しいところ。
大きな公営の公園があるなら、休みの日にはそういったところへ連れて行き発散させるようにしましょう。
高いテーマパークにそう頻繁には行けなくても、公営なら安くつきます。
公園に誰でも使えるトランポリン設備があるなら尚良いですね。
常設の大きな公園や運動公園だと、たまにトランポリン設備があります。
例えば都内ですと、国営昭和記念公園に「ふわふわドーム」という大型のトランポリンがあります。
そのほかにも、お祭りやイベントだと中で飛び跳ねられる大型バルーンがきたりもします(有料の場合も多いですが)。
近所に体操教室やトランポリン教室があれば、そこに入らせるのも良いでしょう。
ちゃんと飛べるように作ってある本格的なトランポリンで飛んだ方が面白いですし、様々な運動の基本にもなります。
まとめ
小さな子供に「飛び跳ねるのはやめなさい」とだけ言っても、なかなかすぐには改められるものではありません。
大切なのは日々のしつけと、エネルギーを発散させてあげることです。
- 「飛び跳ね禁止」ルールは家庭で徹底する
- 飛び跳ねられないフロアベッドなどの導入も検討
- 自宅の外で、好きなように飛べる場所も作ってあげる
一朝一夕で解決できることではありませんが、色々な対策を並行して根気強く対処しましょう。