市販品のベッドを買うのもいいですが、家を新築した時やリフォームした時に作り付けのベッドというのも憧れます。
一般家庭だけでなく、寮などにも作り付けのベッドは多くあります。
作り付けのベッドのメリットや、注意しなければならない点を考えてみましょう。
目次
ベッドを作りつけるのに向いた家
転勤が多いご家庭、賃貸住まいではもちろん家の中をいじるわけには行きませんから、作り付けのベッドを置くのは不可能です。
分譲マンションや持ち家、寮や旅館をイチから立てる時に作るということになります。
新築の物件ですと構造も最初から合わせて設計できます。
作り付けベッドのメリット
何と言っても一番の魅力はその自由度の高さ。
建物全体の構造や予算が許す限りにおいてですが、お店では売っていないデザインのベッドを作ることができます。
市販のベッドだと画一的な柵も、丸型をくりぬいたりとユニークなデザインにすることができますし、色や柄も市販ベッドにない色で塗れます。
特に海外インテリアですと、お城のようだったりおとぎ話のようだったりと素敵なデザインの2段ベッドやロフトベッドが数多くあります。
カーテンレールをあらかじめつけておけば個室感覚でくつろげますし、コンセントを使いやすい位置につけることもできます。
子供部屋のロフトベッドですと、互い違いにベッドをつけたり、間仕切りを兼ねた作りにしておられる方も多いです。
高くないベッドでも、収納の形式や大きさを一番自分が使いやすいように設計してもらうことができます。
照明や棚も、市販のベッドには付いていない場所につけることができます。
本の多い人なら、ベッドに本棚を併設するのもいいですね。
作り付けベッドを注文するにあたっての注意
しかし、作り付けのベッドを作るにしてもただ思いついたものが全部実現できるとは限りませんし、下手な作り方をすると大失敗することがあります。
使い勝手の悪いベッドを作ってしまって後悔しないため、計画段階では以下のようなことを十分考え、設計士さんと相談しましょう。
子供の成長を考慮しよう
特にお子様が小さいうちにベッドを作りつけるとなると、将来の成長まで見越した上で大きさを決める必要があります。
ご両親2人が小柄でも、どちらかの家に1人でも大きな人がいれば隔世遺伝して中学高校にもなるとかなり背の高くなる人もいます。
また、遠い親族や全くつながりのなかったところから迎えた養子のお子さんですと、どれくらい体が大きくなるかは全くわからないことも多いです。
特に男児の場合、早い子は小6にもなれば相当大きくなりますし170cmを超えてしまう子もいます。
運動部でガッチリした子なら横幅も大きくなってきます。
女の子でも高校生くらいで180cmを超える子というのはいます。
ベッドの縦幅は十分取り、大きくなっても使えるようにしましょう。
ベッド自体の大きさだけでなく、デザインもよく考えましょう。
お子様は好みが短い間でコロコロ変わりやすい子も多いもの。
幼稚園児の時にはファンシーで可愛いものが好きだったお子様が、中学生になる頃にはシンプル派になっていたなんてこともあり得ます。
あまり癖の強いデザインに寄りすぎると、趣味が変わった時にお子様も居心地が悪くなってしまいます。
色も丸っと塗り直すとなるとお金がまたかかりますからね。
通気性を考えよう
既製品のベッドを購入しても、手入れが悪ければカビを生やしてしまう元です。
作り付けのベッドだとその場所から動かせませんので、湿気がたまりやすい場所に作ってしまうとカビやすい原因にもなりかねません。
フロア全体の風の通り道、床材の性質やマットレスの置きやすさ、手入れのしやすさもよく考え、設計や施工の業者さんと十分な打ち合わせをしましょう。
一般家庭用のベッドももちろんですが、寮や職場の仮眠室、ドミトリーやシェハウスだと不特定多数の人が使うことになります。
一人手入れが悪い人がいると全部が台無しになってしまいかねませんので、お手入れのしやすい構造、カビが生えにくい構造に仕上げられるよう、十分に気をつける必要があります。
安全性も大事に!
特に2段ベッドやロフトベッドの場合、安全性も大事です。
本体の丈夫さはもちろんのこと、梯子もしくは階段の登りやすさも重視しましょう。
そうでないと、昇り降りの時の踏み外し、転落事故につながります。
棚、特に本棚をくっつけて作る場合は地震などの時に寝ている体の上に重い本が降ってこないよう、棚の位置をよく考えましょう。
ベッド周辺の地震対策
作り付けベッドはいくらくらいかかる?
ベッドを作りつけてもらう経費がいくらかかるかは、ケースバイケースとしか言いようがありません。
凝った機能やデザインにしたり、上質な木材を使うほどに当然値段は上がります。
中古リフォームですと、ベッドだけ作り直しということはあまりありませんし、ついでに壁や天井、台所も直してもらうことの方が多いでしょう。
トータル予算の上限も考慮した上で、ベッドを作り付けにすべきかどうかを考えましょう。
まとめ
作りつけベッドは
- デザインや機能の自由度が高い
というメリットがありますが、反面
- 初期費用がかかる
設置場所や構造を間違うとカビが生えやすくなる - といったデメリットがあります。
予算はもちろんですが使う人の体格や、成長の見込み、風通しをよく検討した上で作りつけにするか、市販のを購入するかどうかを考えましょう。