大学の研究室、ことに理系の研究室は多忙なものです。
卒業論文、修士・博士論文の追い込み時期や学会発表前、長時間かかる実験の際には泊まり込みになることもあります。
そんな研究室の仮眠用には、どんなベッドが良いのでしょうか?
研究室の仮眠ベッドに求められるもの
大学によっては仮眠室が設けられている場合もありますが、きちんとした常設のベッドを備えた仮眠室がない大学も珍しくありません。
そうなると研究室や院生室、どうかすると廊下の隅や階段の踊り場などで泊まるしか無くなりますが、そうしたところはパネルやリノリウムの冷たく硬い床で、土足で上がる場所。
汚れることも考えるとフロアタイプのベッドは使えません。
研究室によっては床に段ボールなどを敷いて寝袋で寝ているような学生もいますが、これでは床の硬さで足腰を痛めやすいですし睡眠もちゃんと取れません。
また、正式な仮眠室でない研究室内にベッドを置くなら、昼間は場所を開けないといけません。
大きなベッドに場所を取られると実験の作業の邪魔です。
できれば、使わないときには畳んだりしてコンパクトに置ける方が良いです。
様々な学生や教員が入れ替わり立ち替わり使うので、お手入れが簡単なものである方が良いです。
研究室向けの仮眠ベッドの種類
それでは、研究室に向いたベッドはどのような種類なのでしょうか。
ソファベッド
足のあるソファベッドは、研究室の仮眠用にはうってつけです。
冷たく硬い床の感触も気にせず眠れます。
特に教員さんが自分の部屋で使うとき、普段はソファとして使えます。
学生用でしたら、できるだけコンパクトなサイズ、なるべく横長ではない1人用チェアサイズのソファベッドが良いでしょう。
その方が場所をとりませんし、普段は椅子として使えます。
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研究室向けメーカーには仮眠用のソファベッドを販売しているところもありますが、家庭用として販売されているものを使ってももちろん構いません。
お手入れのしやすさを考えると、レザーではなくポリエステル張り地のなるべくシンプルなデザインの方が良いです。
折りたたみベッド
これも研究室用の仮眠ベッドとしては定番。
様々なタイプがあり、マットレスがくっついたままのものや、すのこタイプのものなどがあります。
キャスター付きのタイプの方が、移動がしやすいので研究室には使いやすいでしょう。
すのこタイプの折りたたみベッドですと、上に布団やマットレスを敷かなければなりません。
布団をしまう場所がなかったり、清潔に管理することが難しい場合はマットレスがくっついたタイプの折りたたみベッドの方が管理しやすいです。
ただし、ちゃんとシーツは敷いて寝てもらうようにしましょう。
不特定多数の人が使うのですから、汚れが本体のマットレスにつくのは良くありません。
エアベッド
これも研究室用の仮眠ベッドとしては地味に人気が高いです。
厚みがあり、程よい弾力があるので仮眠用としては結構寝心地が良いですからね。
使わないときは空気を抜いてコンパクトにしまうことができますので、折りたたみベッドを置くスペースが厳しい研究室だと助かります。
毎日泊まり込む人がいるわけでもなく、追い込みの時期にしか泊まらないなら「使うときだけ広げられる」エアベッドは良いですよね。
様々なメーカーから出されていますが、アウトドアメーカーからもキャンプ用のエアベッドが多数販売されており、量販店で購入しやすいです。
値段はアウトドア用で安いものだと3千円台で買えます。
個人用のエアベッドを持ち込んで使っている人もいますが、軽めでも2kg〜5kgするものもあるので、車を持ってない人だとちょっと運搬が面倒です。
容量が浮き輪よりずっと大きいですから手動で空気を入れるとなると結構大変なので、電動ポンプが要ります。
ポンプもアウトドア用としてよく売られています。
電動ポンプがエアベッド本体にくっついた構造になっているものもあり、これですと別途ポンプを購入する必要がありません。
防災用のエアベッドもありますが、軽くて安いですがあくまで緊急用ですので、薄いです。
アウトドア用よりは寝心地はだいぶ落ちます。
2段ベッド
これは上記と違い、常設して置くことになるのでだいぶ場所を取るのが難点です。
しかしキャスター付きベッドと比べれば安定感はあるので、スッキリ睡眠が取りやすいです。
基本的には、仮眠室が別途ある大学向きでしょう。
ただ、研究室内に2段ベッドを設置しているところもなくはありません。
カビ対策も考えると、木造よりもパイプベッドの方が管理はしやすいです。
まとめ
研究室の仮眠用ベッドは「手入れがしやすく場所を取らない」ことが大事です。
この点からおすすめなのは
- キャスターつきのソファベッド
- エアベッド
- パイプ2段ベッド
などが良いでしょう。
泊まり込みの頻度や人数、仮眠用に使えるスペースの広さ、予算などを勘案して決めることになります。
あなたの研究室にあったベッドを選び、スッキリリフレッシュして研究に集中しましょう。