ベッドの材質で「無垢」とついている場合があります。
これは「無垢材」と呼ばれる材質。
一体どのようなものなのでしょうか。
「無垢材」ってどんな木材?
「無垢材」とは、パインやオークのような特定の植物由来の木材の名をさしているわけではありません。
ベッドだけに限らず、木製品の家具や建材の多くは「集成材」「合板」といった、いくつもの木の板を貼り合わせたりしたものが使われています。
これに対して、「無垢材」とは、丸太からそのまま切り出した木材のことをさします。
無垢材のメリット
木からそのまま切り出す無垢材ですので、木目の美しさを楽しむことができます。
そして長年使い込むことで、紫外線などで色合いが変化し、風合いが増してくるのです。
木の香りも楽しめて、ベッドで使うと心地よい香りにつつまれる癒しのベッドルームのインテリアを演出できます。
触り心地も良く、「木のぬくもり」を感じることができます。
この感触が心地よいため、床材やダイニングセット、チェアにも多く使われます。
しっかりと乾燥させた無垢材ですと、丈夫で長く使うことができます。
そんな心地よさから、「無垢材で」とこだわられる方も多いです。
家具メーカーさんの中にも無垢材にこだわって「無垢材の床」「無垢材家具」を打ち出しているところも少なからずあります。
集成材を作るときには接着剤でくっつけるので、この接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの臭いがどうも嫌だ、という方も少なくないです。
無垢材だと集成材に比べれば接着材の使用量は大幅に抑えられますので、「新品の家具はどうも臭いがキツい」という方は予算が許せば、無垢材を選んだほうがいいです。
シックハウスのリスクも多少なりとも抑えられます。
無垢材のデメリット
一つの木から切り出す無垢材ですので、きちんとした品質に仕上げようと思えば手間もかかります。
ことに乾燥が適切にできていないと、反り返ったり割れたりする元です。
ただ乾かせばいいというものではなく、程よく水分を残す必要があります。
無垢材は湿気を吸う性質がありますので、乾燥しすぎると湿気を吸うようになってしまうからです。
加工する職人さんの方にも、木の性質やクセを見極めてカットしたり仕上げ作業を行う高いスキルが要求されます。
質の良い無垢材に仕上げるためにはコストもかかりますので、必然的に良い無垢材の家具はお高めになります。
予算は合板のベッドよりもどうしてもかかってしまいます。
無垢材はどんなベッドに使われる?
ベッドの材料として無垢材を使うとき、多いのはフロアベッドやすのこベッドです。
2段ベッドや引き出し式収納ベッドにも使われることはあります。
使用する木材はパイン、オーク、ひのき、赤松など多岐に渡ります。
集成材のベッドより価格がお高めですので、「高くても良いので大事に使いたい」という需要が多いのでしょうか、比較的落ち着いて大人っぽいデザインのベッドが多いように見えます。
とはいえ、渋い系デザインのベッドばかりではありません。
優しく明るいナチュラル系の色合いもあります。
明るい色合いの木材を選べば、北欧風のインテリアにも合います。
まとめ
無垢材は値段的にはお高めですが、その美しい風合いはとても魅力的です。
すのこベッドやフロアベッドなどにも無垢材のベッドは数多くあるので、予算が十分にあるのでしたらステキな無垢材ベッドを探してみてはいかがでしょうか。