ベッドにも様々な木材が使われていますが、桐も定番の一つ。
桐はどのような特徴があり、どんなベッドに向いているのでしょうか。
木材としての桐の特徴
桐というのはノウゼンカズラ科の広葉樹です。
日本各地に広く分布し、育ちも早いのが特徴。
植えてから数十年出荷にかかる他の木材と違い、早ければ15年で出荷できるまでに育ちます。
寸法が狂いにくいので古来から多くの木製分の材料として愛用されてきました。
柔らかく軽く、加工しやすいのが特徴です。
そして「湿気に強い」「燃えにくい」という性質があります。
発火点が425度と高めなので、木材の中では火災に比較的強いと言われています。
「調湿機能」があり、水分を取り込んだり放出したりして、お部屋の湿度の調節を助けてくれます。
反面、丈夫さという点では落ちるので、建物の材料には使われません。
特に建物の根幹をなす柱には使わないのが基本で、建材に使うにしても基本構造にあまり影響しない、床材や壁に使います。
桐は家具に使われることが多く、桐のタンスといえば昔は嫁入り道具の定番と言われました。
桐は虫が嫌い防腐効果のあるタンニンを多く含むため、防虫性がありこの点もタンスに向いています。
しかし、このタンニンはシミになりやすいという欠点があるため、木材に加工する際は「渋抜き」と呼ばれるアク抜き作業が行われ、タンニンの量を調整します。
タンス以外の桐の用途としては、洋風のキャビネットなどの収納家具やテーブルにはもちろん、まな板などの台所用品の材料としても使われます。
桐はどんなベッドに使われる?
ベッドの材料として桐がよく使われるのには、圧倒的にすのこベッドです。
湿気を調節してくれる特徴がすのこ向きなのでしょうね。
普通のすのこベッドはもちろん、キャスター付きの折りたたみベッドや床置きタイプのすのこベッド、連結ベッドにもよく使われます。
引き出し式収納がついたタイプの桐すのこベッドもあります。
材質が柔らかい木ですから、寝心地の良さも魅力です。
しかし、柔らかいぶん丈夫さという点では他のオークなどの木材より落ちるので、2段ベッドやロフトベッドのような高さのあるベッドには使われない傾向があります。
基本的には低いベッド向きの素材です。
床に直置きのすのこベッドだと、高いベッドほどには折れたりした時際転落事故の心配がいらないので桐を安心して使えます。
2段ベッドに桐材を使う場合、フレーム部分には他の木材を使い、桐材は床板のすのこ部分だけ使うこともあります。
桐ベッドの扱いの注意
基本的には他の木製のベッドと同様、お手入れは「極力濡らさない」「乾拭きが基本」です。
そして桐は傷つきやすいので、扉や他の家具がガンガン当たるような場所には置かないようにしましょう。
カビには比較的強いと言われる桐のすのこベッドですが、それでも結露に晒して濡れたままだったり、床置きのすのこベッドを万年床状態にしていてはやはりカビてしまいます。
布団を干し、通気性をよくするお手入れは怠らないようにしましょう。
桐材は「シブ」に要注意!
もう一つ、桐材の特徴として湿気の多い場所では「シブ」と呼ばれるシミができることがあります。
せっかくの美しいベッドにシミ模様ができてはもったいないです。
桐ベッドは風通しの良い場所に置くようにしましょう。
上記の「渋抜き」がいい加減なメーカーだと、シミだらけになる場合もあります。
信頼できるメーカーの桐ベッドを選ぶようにしましょう。
まとめ
桐木材は湿気を調節できる機能があるため、すのこベッドには特に愛用されます。
柔らかい材質なので、2段ベッドやロフトではないベッドによく使われます。
タンニン染みなどの欠点を防ぐため、良質なメーカーの桐ベッドを選び風通し良く使いましょう。
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