和室といえば普通布団を敷くものというイメージですが、ベッドの方が使いやすいとお考えの方も多いと思います。
和室にはどんなベッドが良いのでしょうか?
目次
畳の部屋でベッドを使う良さ
まずベッドの利点である「起き上がりやすい」という点があります。
高齢や怪我、生まれつきの障害などがある方で足腰の調子がよくないと、布団から起き上がるのは大変です。
足腰の負担の心配な方には、ベッドの段差があった方が楽なのです。
畳を傷めないためのベッド選び
和室となるとまず心配なのが「畳が痛まないか」ということ。
畳の上でベッドをはじめとした家具を引きずり回すと傷んでしまいます。
キャスター付きの折りたたみベッドはこの意味で向きません。
畳ですとキャスターもうまく滑りません。
そして足が細いタイプのベッドですと、ベッドや人の重みが分散され切らず足の4点に集中してしまいます。
これも畳に負担がかかりやすく、畳を凹ませたりして痛める元です。
特に賃貸や官舎の場合だと、畳に穴を開けると退去するときの原状回復費用がかさむ原因にもなります。
畳のお部屋に置くならば、据え置き型で足が太めのベッドか、床置きタイプの折りたたみベッドということになります。
和室のインテリアにあうベッド
もう一つ畳にベッドを合わせるのならば、大事なことはインテリアにあうかどうか。
スチールフレームやレザーベッドだと畳との違和感はどうしても出てしまいます。
ですから、畳と違和感なく合わせられるのは木製フレームベッドということになります。
畳ベッドがやっぱりあう!
和室に一番合わせやすいベッドといえばやはり畳ベッド。
風通しの良さを重視するならば収納のないタイプもあります。
四方の足で支えるタイプでも、畳ベッドの場合は足が太めなものが多く、洋風ベッドによくある細い足よりも畳への負担が少なくて済みます。
収納付きの畳ベッドも多く、ガス圧の跳ね上げ式、手動で蓋を開けるタイプ、引き出し式収納と種類も多いです。
押入れにもしまいきれないものがあるなら、収納付きの畳ベッドは便利です。
畳ベッドには柵や手すりがついているものも多いので、高齢者や足腰に不自由があるかたにも安心です。
布団を使うことが前提ですから、今まで畳の床に布団を敷いていた方も捨てずにそのまま使えますし、ベッドの上にあげるのも簡単です。
昼間は椅子やソファ、小上がり代わりとしても使えます。
洋風のフロアベッドでもイケる!
畳ベッドでなく、洋風のベッドを置きたいという方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は木製フレームのフロアベッドもおすすめ。
和室というのは正座をしたり布団を敷いたりと、低い場所で過ごすように作られています。
ですから、低いベッドというのは結構和室のインテリアによくなじむのです。
ただし、ベッド下の換気には気をつけないと畳にカビが生える可能性もでできます。
週に1回は最低でもマットレスを外して換気しましょう。
フレームがすのこタイプになっているフロアベッドを選ぶのも手です。
壁にぴったりとくっつけず、少し離しておいた方が空気も多少通りやすくなります。
床置きタイプのすのこベッドも!
寝るときだけ床に広げて置くタイプのすのこベッドも和室に合います。
床に限りなく近い低さですから「高さがあり起き上がりやすい」というメリットがなくなるのと、毎日畳まないといけない面倒さがあるのが欠点ではあります。
しかし畳に直接布団を敷くより通気性は良いですし、畳をカビから守りやすいです。
まとめ
和室に向いたベッドは、畳の負担が少ないことと、インテリアに馴染むことが大事。
この点から向いたベッドの種類は
- 畳ベッド
- 床置きのすのこベッド
の他に、洋風のベッドではフロアタイプも合わせやすいです。